にこ淵を初めて訪れたのは20年くらい前でしょうか。看板はあったのですが遊歩道がなく、急こう配の崖の下にその美しい水を見ることができました。近づきたかったのですが、崖が急すぎて危険なので諦めました。数年後に行ってみると、立派な遊歩道ができており、難なく近づけるようになっていました。そのうちに全国誌によく掲載されているのか、県外の方の姿が増え、(バスに乗ってスーツケースを持って来られた方を見たときは驚きました)これはもうこの地域だけではなく日本の聖地なのだと認識しました。地形と水の透明度のせいでしょうか。光が挿したときのその色彩は、他では見られない神秘的な輝きがあります、この青の美しさを絵に納めたいとかねがね思っておりました。これは自分で撮影したものですが、足場の少ない現場で、太ももまで見ずに漬かりながら、一番奥の岩にへばりつき、撮影したものを描きました。
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